東京ガスの電気は高い?口コミ・評判からメリット・デメリットを解説します

当ページのリンクには広告が含まれています。
東京ガスの電気の評判とメリット・デメリット

東京ガスの電気は、2016年のサービス開始以来、電力契約数を順調に伸ばし、2024年3月末時点で347.5万件を達成した人気の電力サービスです。

大手ガス会社による安定したサービスと、東京電力よりも安価な料金設定が特徴で、多くの家庭から支持されています。一方で、2024年6月の電気・ガス激変緩和措置対策事業の終了や燃料費調整額の上限がない点など、料金面での不安要素も指摘されています。

本記事では、東京ガスの電気の料金プランや評判、メリット・デメリットを詳しく解説。さらに、東京電力や新電力会社との料金比較や、申し込み方法まで徹底的に紹介します。電力会社の切り替えを検討している方は、ぜひ参考にしてください。

グローバルキャスト MAGAZINE編集部のアバター グローバルキャスト MAGAZINE編集部 監修・執筆者

お客様相談窓口でのヒアリングを通じて課題解決に取り組む精鋭チームです。インターネットや電気、ガスなど生活に欠かせないインフラ選びに迷う方々に、公正で役立つ情報を提供し、快適でお得な生活をサポートします。信頼性と実用性を重視し、多様なニーズに応えるメディアとして発展を目指しています。

当編集部は商品を公平かつ中立的に紹介し、評価には影響を与えません。これは当サイトが設定したコンテンツ制作ポリシーに従ったものです。

目次

東京ガスの電気の基本情報

東京ガス

東京ガスの電気は、都市ガス国内販売シェアNo.1の東京ガスが2016年から開始した電力サービスです。2024年3月末時点で電力契約件数347.5万件を達成し、新電力の中でもトップクラスの契約数を誇ります。自社発電所を保有し安定した電力供給を実現する一方で、東京電力よりも安価な料金設定を特徴としています。

サービス概要と特徴

東京ガスの電気の主な特徴は以下の通りです。

項目内容
運営会社東京ガス株式会社(1885年設立)
販売開始2016年4月
契約手数料無料
解約金無料
セット割引ガスとのセットで電気料金0.5%割引
支払い方法クレジットカード・口座振替・払込書・電子請求(マイペイメント支払い)

提供エリア

電気の供給エリア

出典:電気の供給エリア|東京ガス

東京ガスの電気は、東京電力パワーグリッドの送電網を利用して、以下のエリアに電力を供給しています。

電気の供給エリア

  • 東京都
  • 神奈川県
  • 埼玉県
  • 千葉県
  • 茨城県
  • 栃木県
  • 群馬県
  • 山梨県
  • 静岡県(富士川以東)

なお、電気とガスのセット割を利用する場合は、東京ガスのガス供給エリア内である必要があります。ガス供給エリアは電気の供給エリアより狭いため、事前に確認が必要です。

料金プラン一覧

東京ガスの電気では、家庭やビジネスの用途に応じて複数種類の料金プランを提供しています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。

東京ガスの料金プラン

基本プラン

一般家庭向けの標準的なプランで、ガスとのセット割が適用可能な唯一のプランです。契約電流は10A〜60A、契約容量は6kVA以上から選択できます。

基本料金10A:311.74円
20A:623.48円
30A:935.22円
40A:1,246.96円
50A:1,558.70円
60A:1,870.44円
従量料金~120kWh:29.70円
120kWh~300kWh:35.69円
300kWh~:39.50円

さすてな電気

環境に配慮した電気プランで、実質的にCO2排出量ゼロの電気を利用できます。非化石証書を活用することで、東京電力のスタンダードS/Lプランと同水準の料金で再生可能エネルギー由来の電気を使用できます。また、新規契約1件につき1,000円を植林や森林保護活動に寄付する取り組みも行っています。

時間帯別プラン

オール電化住宅向けのプランで、時間帯によって電気料金が変動します。深夜の電気使用量が多い家庭に適しています。

時間帯電力量料金(1kWh)
昼間(6:00〜24:00)35.60円
深夜(1:00〜6:00)27.77円

その他のプラン

事業者向けプランとして「ずっとも電気3」を提供しています。これは動力用の電気を使用する商店や工場向けのプランで、夏季とその他の季節で料金が異なる季節別料金制を採用しています。また、太陽光発電システムを月額定額で利用できる「IGNITUREソーラー」も展開していますが、これは電気の供給というよりも発電設備のサブスクリプションサービスとして位置づけられています。

東京ガスの電気の口コミ・評判|3.3点

東京ガスの電気の口コミ・アンケート評価

東京ガスの電気について、「料金の安さ」「サービス内容」「顧客対応」「契約のしやすさ」の4項目で口コミを募集し、満足度を調査しました。

評価項目平均点
料金の安さ2.9点
サービス内容3.4点
顧客対応3.6点
契約のしやすさ3.5点

東京ガスの電気の総合評価は3.3点となりました。特に顧客対応(3.6点)と契約のしやすさ(3.5点)が高評価である一方、料金の安さ(2.9点)への評価は低めとなっています。

ガスとのセット割引や大手企業としての安定性が評価される一方で、想定していたほどの料金メリットを感じられないという声も目立ちました。

料金に関する口コミ・評判|2.9点

評価割合
5(満足している)7.3%
4(やや満足している)14.6%
3(普通)48.8%
2(やや不満である)19.5%
1(不満である)9.8%

東京電力から東京ガスに乗り換えました。以前から東京ガスを利用していたため、セット割を利用することで電気料金が以前よりもかなりお得になりました。年間通して電気料金が1割ほど安くなり、節約効果は想定以上で大満足。

1人暮らし/東京都

料金がやや高いと感じています。あと、料金プランが分かりにくい部分があり、契約時に少し戸惑いました。もう少し簡潔でわかりやすい料金プランに改善してくれることを期待します。

1人暮らし/茨城県

料金に関する評価は全体的に中程度からやや低めとなっています。

ガスとのセット割引により節約効果を実感している利用者がいる一方で、料金プランの分かりにくさや、想定していたほどの節約効果が得られていないという声も見られます。

特に一人暮らしの利用者からは、使用量が少ないためセット割のメリットを十分に感じられないという意見が目立ちました。

サービス内容に関する口コミ・評判|3.4点

評価割合
5(満足している)9.8%
4(やや満足している)31.7%
3(普通)48.8%
2(やや不満である)9.7%
1(不満である)0%

アプリで電力使用量が確認できるのは便利で、月にどのくらいかかっているか簡単に確認できる点が良かったです。

1人暮らし/茨城県

アプリは使いにくいです。おそらくセキュリティのためだと思いますが、ログインに微妙に時間がかかり、ページの切り替えなども全体的に重い。そして現在ではなぜか一ヶ月に一度は手動ログインが実質的に必要な状態です。

3人暮らし/東京都

サービス内容については、使用量や料金の確認のしやすさ、ポイント還元システムなど、デジタルサービスの充実度が評価されています。

一方で、アプリの動作の重さやログイン頻度の多さなど、使い勝手に関する改善要望も見られます。

また、ポイント還元率の低下を指摘する声もあり、サービス内容の維持・向上が期待されています。

顧客対応に関する口コミ・評判|3.6点

評価割合
5(満足している)14.6%
4(やや満足している)41.5%
3(普通)36.6%
2(やや不満である)4.9%
1(不満である)2.4%

お客様サポートセンターの方々もとても丁寧で、ポイント還元などもあってとてもありがたい。

2人暮らし/東京都

サポート体制が悪く、トラブルの際に電話しても中々繋がらずとても困りました。担当者に繋がっても新入りなのかきちんとした対応をして貰えなかったし、すぐに解決することが出来ず、無駄に労力を使いとても不愉快でした。

5人以上/栃木県

顧客対応に関する評価は比較的高く、丁寧な対応や安定したサービス提供が評価されています。

特に、大手企業としての信頼性や安定感が高く評価されている一方で、電話対応の待ち時間の長さや、担当者による対応品質のばらつきなどの課題も指摘されています。

また、解約時の手続きの複雑さについても改善を求める声が見られました。

契約のしやすさに関する口コミ・評判|3.5点

評価割合
5(満足している)17.1%
4(やや満足している)31.7%
3(普通)39.0%
2(やや不満である)12.2%
1(不満である)0%

引っ越しの際の手続きもスムーズでした。東京ガスに変えたら少しでも安くなるかなと思っていましたがほとんど変わらなかったこと。

3人暮らし/千葉県

ガス・電気セット割によって、ガス料金と一体で電気料金が算出されるので、家計の管理が楽だと感じた。

1人暮らし/東京都

契約のしやすさについては、オンラインでの手続きの簡便さや、ガス・電気のセット契約による管理のしやすさが評価されています。

特に引っ越し時の手続きのスムーズさが好評です。

一方で、アンペア変更の制限や解約時の手続きの複雑さなど、契約内容の変更に関する柔軟性については改善の余地があるという意見も見られました。

東京ガスの電気の悪い評判は?デメリットと注意点

東京ガスの電気サービスには、基本料金が安いなどのメリットがある一方で、いくつかの注意点があります。契約前に以下のポイントを確認しておくことで、後々のトラブルを防ぐことができます。

燃料費調整額の上限がない

燃料費調整額の上限がない

出典:燃料費調整制度とは?|東京ガス 

東京ガスの電気における最大の注意点は、燃料費調整額に上限が設定されていないことです。2023年2月には燃料費調整額が13.04円/kWhまで上昇し、東京電力の上限を超える事態となりました。

燃料価格の変動が直接的に料金に反映される仕組みのため、世界情勢の変化による燃料価格高騰時には、電気料金が想定以上に上昇するリスクがあります。ただし、2024年現在は燃料費調整額がマイナス圏で推移しており、当面の料金高騰リスクは低い状況です。

ガスとのセット割適用には条件がある

電気とガスのセット割引(0.5%)を受けるためには、いくつかの条件があります。

セット割の条件

  • 東京ガスのガス供給エリア内に居住していること
  • 電気とガスの契約者が同一名義であること
  • 電気とガスの料金を合算して支払うこと
  • 基本プランで契約していること(さすてな電気などは対象外)

特にガス供給エリアが電気供給エリアより狭い点には注意が必要です。電気は利用できてもガスが使えない地域があるため、セット割引が適用できない場合があります。

ガスの供給エリア

出典:ガスの供給エリア | 東京ガスネットワーク

逆を言えば、上記の条件に当てはまらなければ、東京ガスの電気に申し込めば自動でガスとのセット割が適用されます。

提供エリアに制限がある

東京ガスの電気は、関東圏の一都八県(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、静岡県の一部)のみでサービスを提供しています。そのため、提供エリア外への引っ越しが決まっている場合は、契約を継続できません。

また、マンションやアパートなどの集合住宅で一括受電契約が結ばれている場合や、離島地域では契約できない場合があります。契約前に必ず対象エリアであることを確認しましょう。

紙の検針票発行が有料

2024年11月より、紙の検針票が有料化(月額165円)となりました。これは東京ガスのペーパーレス化推進の一環ですが、以下のような影響があります。

検針票有料化の影響

  • 家計簿の記帳に紙の検針票を使用している場合は追加費用が必要
  • スマートフォンやパソコンが不慣れな高齢者は利用に不安を感じる可能性
  • 確定申告などで紙の検針票が必要な場合は別途料金が発生

ただし、myTOKYOGASのWebサイトやアプリで電気使用量や料金を確認できるため、デジタル機器の操作に慣れている方であれば特に問題はありません。

解約に関する注意事項

解約金は不要ですが、解約時には以下の点に注意が必要です。

解約時の注意点

  • 解約の申し込みは契約者本人または配偶者のみが可能
  • 電気とガスのセット契約の場合、窓口が別々で手続きが必要
  • 引っ越しを伴う解約は2週間前までに連絡が推奨

なお、他の電力会社への切り替えの場合は、新しい電力会社が解約手続きを代行してくれるため、東京ガスへの解約連絡は不要です。ただし、アンペア数の変更や料金の精算などは、別途東京ガスへの連絡が必要となる場合があります。

東京ガスの電気のいい評判は?メリットとおすすめポイント

東京ガスの電気は、安定した供給と手厚いサポートを特徴とする電力サービスです。さらに新規契約特典やセット割引など、経済的なメリットも用意されています。以下で具体的な利点を解説します。

新規申込特典(基本料金1ヶ月無料)がある

基本料金1か月無料

出典:東京ガス公式サイト

東京ガスの電気に新規で申し込むと、電気の基本料金が1ヶ月分無料になります。契約アンペア数に応じた割引額は以下の通りです。

契約アンペア割引額(税込)
10A311.74円
20A623.48円
30A935.22円
40A1,246.96円
50A1,558.70円
60A1,870.44円

この特典は申し込み後の初回請求時に自動的に適用されるため、手続きは不要です。ただし、料金プラン変更のみの場合は対象外となります。

ガスとのセット割引で電気代が0.5%OFFに

電気ガスセット割

出典:ガスと電気をまとめておトクな「ガス・電気セット割」|東京ガス 

東京ガスでガスと電気の両方を契約すると、毎月の電気料金から0.5%の割引が適用されます。世帯人数別の年間節約例は以下の通りです。

世帯人数月間使用量目安月額料金目安月額割引額年間割引額
1人世帯120kWh約4,800円約24円約288円
2~3人世帯300kWh約9,700円約49円約588円
4人以上世帯500kWh約14,100円約71円約852円

電気使用量に応じて割引額は変動しますが、年間を通じて着実な節約効果が期待できます。また、この割引は自動的に適用されるため、追加の手続きは不要です。

安定した電力供給

安定した電力供給

出典:電源について|東京ガス 

東京ガスは首都圏で4つの自社発電所(総発電出力約224万kW)を保有しており、安定した電力供給を実現しています。

東京ガスの自社発電所

  • 株式会社扇島パワー:約120万kW
  • 川崎天然ガス発電株式会社:約84万kW
  • 茂原パワーステーション:約11万kW
  • 椎の森パワーステーション:約9万kW

このような自社発電設備の保有により、2022年以降の電力需給逼迫時にも安定した供給を継続。多くの新電力会社が事業撤退や新規受付停止に追い込まれる中、安定したサービスを提供し続けています。

充実したサポート体制

水とでんきの駆けつけサービス

出典:水とでんきの駆けつけサービス|東京ガス 

東京ガスでは、電気・ガスに関するトラブルに対応する「水とでんきの駆けつけサービス」を提供しています。

サービス内容

  • 24時間365日の受付体制
  • 出張費・応急処置費が無料
  • 月額385円(税込)の安価な料金
  • 電気設備の場合、60分以内の作業費が無料

また、専用アプリ「myTOKYOGAS」では、電気使用量の確認や料金シミュレーションが可能。使いすぎアラートや省エネアドバイスなど、家計の節約に役立つ機能も搭載されています。カスタマーサポートの電話対応も好評で、丁寧な説明と迅速な対応が評価されています。

東京ガスの電気は本当に高くなった?最新の料金事情

電気料金の高騰が続く昨今、東京ガスの電気サービスについても多くの利用者から料金上昇を指摘する声が上がっています。

この背景には、料金プランの改定や燃料費調整額の高騰、2024年6月に終了した電気・ガス価格激変緩和措置対策事業(※その後支援額を縮小して複数回継続)など複合的な要因があります。これらが重なり合って生じたことにより、多くの家庭で電気料金の実質的な値上げを経験することとなりました。

以下では、世帯構成別の具体的な料金分析と他社比較を通じて、東京ガスの電気料金の実態に迫ります。

値上げの実態と背景

「電気料金が高くなった」ことの理由としては、大きく分けると以下の3つがあります。

電気料金が高くなった要因

  • 燃料費調整額の高騰
  • 料金プランの改定
  • 政府による電気・ガス価格激変緩和措置の終了(縮小)

世界的なエネルギー価格の上昇や供給不足、急速な円安などを背景に、2022年ごろから海外からの燃料輸入価格を調整する「燃料費調整額」が上昇の一途をたどりました。2023年1月には燃料費調整額が12.93円/kWhまで上昇し、多くの利用者にとって大きな負担となりました。

燃料費調整額の推移

東京電力と異なり、東京ガスには燃料費調整額が高騰した際の上限が存在しないことから、いわゆる「青天井」で上昇し続けたことがあります。実際、2023年の多くは東京電力の燃料費調整額の上限を超える水準でした。

こうした構造的なコスト増を受け、2023年9月(10月検針分)からは料金プラン自体の改定が実施されました。料金改定は東京ガス以外の多くの電力会社も行ったため、全国的に電気代が底上げされたタイミングとなりました。

2023年8月まで2023年9月以降差額
基本料金
10A286.00円295.24円+9.24円
15A429.00円442.86円+13.86円
20A572.00円590.48円+18.48円
30A858.00円885.72円+27.72円
40A1,144.00円1,180.96円+36.96円
50A1,430.00円1,476.20円+46.20円
60A1,716.00円1,771.44円+55.44円
電力量料金
120kWhまで19.78円29.90円+10.12円
121kWh~300kWh25.29円35.41円+10.12円
301kWh~27.36円37.48円+10.12円

さらに2024年7月からの電気・ガス激変緩和措置対策事業の終了(※その後支援額を縮小して複数回継続)により、一時的に抑制されていた料金が本来の水準に戻ることとなりました。

加えて2025年3月分からは、基本料金・電力量料金ともにわずかながら再値上げが行われることになりました。

2025年2月まで2025年3月以降差額
基本料金
10A295.24円311.74円+16.50円
15A442.86円467.61円+24.75円
20A590.48円623.48円+33.00円
30A885.72円935.22円+49.50円
40A1,180.96円1,246.96円+66.00円
50A1,476.20円1,558.70円+82.50円
60A1,771.44円1,870.44円+99.00円
電力量料金
120kWhまで29.90円29.70円-0.20円
121kWh~300kWh35.41円35.69円+0.28円
301kWh~37.48円39.50円+2.02円

こうした複合的な要因が重なり合い、ここ数年の電気代高騰が生じています。

現在の料金水準

燃料費調整額を含めた、2025年1月時点での東京ガスの世帯別の標準的な月額料金は以下の通りです。

世帯人数標準使用量標準契約アンペア月額料金目安
1人世帯120kWh30A3,700円前後
2~3人世帯200kWh40A6,400円前後
4人以上世帯350kWh50A11,200円前後

過去の料金との比較

燃料費調整額込で、過去の電気代と比べてみます。

2022年2月 改定前料金

世帯人数使用量契約アンペア月額料金
1人世帯120kWh30A3,461円
2~3人世帯200kWh40A6,652円
4人以上世帯350kWh50A11,474円

2023年1月 改定前料金

世帯人数使用量契約アンペア月額料金
1人世帯120kWh30A4,917円
2~3人世帯200kWh40A9,242円
4人以上世帯350kWh50A15,771円

2023年9月 改定後料金

世帯人数使用量契約アンペア月額料金
1人世帯120kWh30A4,509円
2~3人世帯200kWh40A8,181円
4人以上世帯350kWh50A14,227円

2024年1月 改定後料金

世帯人数使用量契約アンペア月額料金
1人世帯120kWh30A3,672円
2~3人世帯200kWh40A6,851円
4人以上世帯350kWh50A11,897円

2024年9月 改定後料金

世帯人数使用量契約アンペア月額料金
1人世帯120kWh30A3,586円
2~3人世帯200kWh40A6,707円
4人以上世帯350kWh50A11,666円

直近2年程度を振り返ると、実は最も高かったのは2023年9月であり、その後はある程度抑えられています。しかし値上がりを抑えていた政府による補助は縮小する方向にあるため、今後は再び値上げの傾向が続く可能性があります。

他社との料金比較

主要な電力会社との料金比較は以下の通りです(2024年11月時点、燃料費調整額・政府補助込み、再エネ賦課金除く)。

電力会社30A・200kWh使用時40A・300kWh使用時60A・400kWh使用時特徴
東京ガス6,885円10,244円13,892円燃料費調整額の上限なし
ガスとのセット割0.5%あり
東京電力7,012円10,482円14,358円燃料費調整額に上限あり
楽天でんき6,882円10,323円13,764円基本料金0円
電力量料金単価一律
CDエナジー6,912円10,277円13,924円新電力の中でも
安定した料金設定

この比較から、東京ガスの電気は東京電力より全体的に3〜5%程度安価となっています。楽天でんきなど一部の新電力と比べるとやや割高に見えますが、燃料費調整額の変動リスクが大きい新電力各社と比較すると、東京ガスは安定した料金水準を維持しています。

2022年以降、多くの新電力が事業撤退や新規受付停止に追い込まれる中、東京ガスは首都圏最大規模の自社発電所を持ち、安定した電力供給と料金体系を実現しています。そのため、長期的な視点で見ると、信頼できる電力会社の選択肢として評価できます。

東京ガスの電気の申し込み方法

東京ガスの電気への切り替えは、Web・電話・店頭で申し込むことができます。最も手軽なWeb申し込みを中心に、手続き方法を解説します。申し込みから供給開始まで通常2週間〜1ヶ月半程度かかります。

Webからの申し込み手順

Webでの申し込みは24時間受け付けており、5分程度で完了します。手順は以下の通りです。

  • STEP1:東京ガス公式サイトの申し込みフォームにアクセス
  • STEP2:お住まいの地域が供給エリア内か確認
  • STEP3:契約プランの選択
  • STEP4:お客様情報の入力
    • 氏名
    • 生年月日
    • 住所
    • 電話番号
    • メールアドレス
  • STEP5:現在の契約情報の入力
    • 現在の電力会社名
    • お客様番号
    • 供給地点特定番号
  • STEP6:支払い方法の選択と入力

申し込み完了後は、現在の電力会社への解約連絡は不要です。東京ガスが代行して手続きを行います。

必要書類と準備物

申し込み時に必要な書類や情報は以下の通りです。事前に準備しておくとスムーズに手続きができます。

  • お名前、電話番号などのご契約者さま情報
  • ご住所、建物の種類(一戸建て・集合住宅)などの使用場所情報
  • 使用開始希望日時
  • ガスの場合、当日の立ち会い者情報
  • 電気の場合、供給地点特定番号またはメーター計器番号を確認させていただく場合があります。

切り替え時の注意点

東京ガスの電気への切り替えにあたり、以下の点に注意が必要です。

  • 工事や立ち会いについて
    • 通常、切り替え工事や立ち会いは不要
    • スマートメーター未設置の場合のみ、設置工事が必要(費用無料)
  • 料金について
    • 切り替え月は日割り計算で請求
    • 前の電力会社との精算は後日発生
    • 基本料金1ヶ月無料は切り替え完了後に適用
  • 切り替えのタイミング
    • 電気の切り替え手続きが完了した後の電気の検針日から(スマートメーターでない場合は、原則としてスマートメーターへの交換完了後に切り替わり)
    • 引っ越し時は希望日から供給開始可能
    • 19時30分までの申し込みで当日からの供給も可能

また、マンションやアパートにお住まいの場合は、建物全体での一括受電契約がないかを事前に確認することをおすすめします。一括受電契約がある場合は個別の電力会社との契約ができない場合があります。

よくある質問

東京ガスの電気に関してよく寄せられる質問について、主なものをQ&A形式で解説します。

支払い方法について

Q:どのような支払い方法が選べますか?

支払い方法特徴
クレジットカード払い・手続き最短
・各種クレジットカード対応
・ポイント還元の対象
口座振替・手数料無料
・毎月27日に自動引き落とし
・Web申込可能
払込票・コンビニ支払い可能
・手数料無料
・毎月発行
電子請求(マイペイメント支払い)・コンビニで現金支払い
・ペーパーレス
・スマホアプリ不可

解約方法について

Q:引っ越しの際の解約手続きはどうすればよいですか?

  • 引っ越しによる解約
    • 2週間前までに連絡推奨
    • Web・電話で手続き可能
    • 解約金は不要
  • 他社への切り替えの場合
    • 新しい電力会社が解約手続きを代行
    • 東京ガスへの連絡は不要

料金プラン変更について

Q:契約後のプラン変更は可能ですか?

基本プラン、さすてな電気、時間帯別プランの間で変更可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。

  • プラン変更は検針日に合わせて反映
  • 変更手数料は無料
  • ガスとのセット割は基本プランのみ対象
  • 年間の変更回数に制限なし

今後の料金改定について

Q:2024年度中に料金改定の予定はありますか?

2024年7月以降は、電気・ガス価格激変緩和措置対策事業が終了したため、以下の影響があります:

  • 政府の支援措置終了による変更
    • 月間支援上限8.8円/kWhの制度が終了
    • 実質的な料金上昇の可能性
  • 燃料費調整額の動向
    • 国際情勢により変動の可能性
    • 上限設定がないため注視が必要

まとめ:東京ガスの電気がおすすめな人の特徴

東京ガスの電気は、以下のような方に特におすすめです。

おすすめの対象者理由
既に東京ガスのガスを利用している方・セット割引(0.5%)が適用可能
・支払いや問い合わせ窓口が一本化
安定性を重視する方・自社発電所による安定供給
・充実したサポート体制
東京電力から乗り換えを検討している方・基本料金が低め
・従量料金も比較的安価
環境への配慮を考えている方・さすてな電気でCO2実質ゼロ
・環境保全活動への寄付制度

ただし、燃料費調整額に上限がない点や、提供エリアが関東圏に限られる点には注意が必要です。料金の安さだけでなく、サービスの安定性や信頼性を重視する方にとって、バランスの取れた選択肢といえるでしょう。

コメント

コメントする

CAPTCHA